2022/1/11 公開
移住後、病院や美容室など、どこへ行ったらいいか悩むことも多いと思います。
まさに、美容室難民だった私。
そんな時に教えていただいたのが『hair make Happiness』さんです。
こちらは、オーナーでスタイリストの佐々木瞳さんがお一人でやられていて、そのプライベートサロン感も魅力の1つ。
「移住の方だし気さくで話しやすいよ~」と聞いていた通り、初めて行く美容室に緊張気味の私でしたが、自然と会話が弾みます。カット&パーマをお願いしつつ、早速お話しをお伺いしました。
大槌から移住して
大槌町で美容室をされていた佐々木さん。東日本大震災で、店舗も自宅も流されたのだという。
「悩みましたが、店舗があった場所は災害危険区域、自宅があった場所も復興までまだまだかかるということで、内陸に移住を決めました。花巻でHappinessをオープンしてからもう7年目。早いですね」
震災のことを抜きにしても、県内移住だと県外と比べて軽く受け止められることがあるが、そんなことはない。Uターンでない限り、知り合いがいないのはもちろん、沿岸と内陸では気候も違うし、方言も違う。
「まず雪が多くて! 沿岸はこんなに降らないので、雪かきも大変ですし、こう(圧雪に)なったらもう運転しないです! ダンナに帰り〇〇買ってきてって頼んだり(笑)」
「あとは、土地柄みたいなものはあるかも。沿岸の人はサバサバしてるって言いますが、花巻の人は、心を開いてくださるまでに少し時間がかかる気がします。何回かいらして、こんなに明るい方だったんだ!なんてことも」
なるほど、佐々木さんの気さくさは、沿岸ぽさなのかも。
それ以前はどちらにいらしたんだろう?
27歳で独立&Uターン
「美容学校を出て、はじめは仙台に。独立したのは27の時です。まずは地元(大槌)で自分の店を持ちたかったので、結婚も1年待ってもらって(笑)」
27歳で独立とは! 自分はその頃、何してたっけ、と考えさせられる。
「若かったですよね。大槌に店を出した時もですし、花巻に拠点を移すことにした時も、今そうできるかというと、分かりません」
大きな決断がいくつもあったのだろう。活躍している女性という文脈でもロールモデルとしたい方だ。
「でも、ここまで美容師を続けられるとは思ってなかったかも(笑)この仕事は幅が広くて楽しいですよね。カット、カラー、パーマはもちろん、ヘッドスパ、まつげパーマもするし、着付けも、ブライダルも。今1人なのでそこまで手がまわらないんですけどね」
*スタッフ募集中とのこと!(2022年1月現在)
「花巻なんて唯一、知り合いが1人いるくらいで全く知らない土地でしたけど、、少しずつお客さんとか、子どもの関係とか、つながりもできて、、慣れましたね! ダンナもいつのまにか花巻の方言が出てたり(笑)」
「あと釜石自動車道ができて近くなりました! 東和ICから乗って釜石まで1時間ちょいですもんね!」
お休みの日には、家族で地元に釣りに行くのが楽しみだそう♪ また、今でも大槌や釜石から通ってくださる方がいたり、引っ越しても来てくださったり、県内、色々なところにお客さんがいるそうだ。
花巻に移住されてからも、ご家族の体調のことや、大槌と花巻とダブルでローンがあって、、などのお話しもお聞きしたが、それはほんの一部だろう。
「色々ありますけど、また新しい人とのつながりができたり、会うべくして出会ったなぁと思わせてもらえることもあるし、、」
「なんとかなりますね! 大丈夫(笑)」
色々なご経験をされたからこその言葉だと思う。
佐々木さんの明るさに救われた。
皆さんも、ぜひ移住の先輩に会いに行ってみては、いかがだろうか。
おわりに
この時は、産後初の美容室(半年以上ぶり)で、たまには、、と思い、下の子を一時預かりにお願いして、伺った。
思った髪型にしていただいたこと、それ自体もだが、ゆっくりサービスを受けられること、じっくりお話しができること(もちろん話さなくてもいい心地よい時間)、そしてその感覚を思い出したことに、じーんとしてしまった✨
だって普段は、いつ機嫌が悪くなるか分からない(なんなら既に泣いている)子ども2人連れで、常に何かに追われている感覚があるから、、
「預けられなくてお子さん連れでいらっしゃる方もいますよ。やっぱり泣いちゃってあやしながらとかね。全然大丈夫です」
その言葉がありがたい。
hair make Happiness
住所:花巻市桜町1-391-12
電話:0198-29-5355
定休:月曜、第1・3日曜
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