【移住の先輩】 松阪農園 松阪廣剛さん

2022/8/12 公開

花巻市地域おこし協力隊の一期生で、東和地域の農業担当として活動された松阪廣剛(ひろたけ)さん。

※イージューのヨメは二期生なので、松阪さんは先輩にあたります。

現在は、農業の他いくつかの複業を組み合わせた暮らしを体現されています。新居を見学させていただきながら、改めてお話しをお聞きしました。

 


 

移住して7年! やっと出会った物件

イージューのヨメ(以降、岡田):少し高台にあって素敵なお家ですね! 家から川が見えるなんて! こちらは東和町の…成島地区でよかったでしょうか?

松阪さん:ですね。あの小川は、小通(こがよう)川。
移住してすぐに入居した農村滞在施設からやっと引っ越しできました(笑)

岡田:母屋以外にも色々ありますね! ちなみに畑は…?

松阪さん:小屋が3つと家庭菜園程度の小さい畑があって。あ、裏には沢もあるよ!

岡田:わ~! いいですね✨

これまで そして花巻へ

岡田:改めまして、ご出身はどちらになるんでしたか?

松阪さん:生まれは神奈川県で小さい頃に千葉県に移って。でも郊外だから普通にザリガニとかカブトムシとか捕まえてたけどね(笑)

大学・大学院では林業が専門だったんだけど、結局、全く関係ないIT系の仕事をしていて。震災を機に、やっぱり農林業や環境問題に携わりたいと、転職そして移住についても考えはじめました。

岡田:花巻との出会いはいつだったんでしょう?

松阪さん:首都圏で開催された「移住フェア」に花巻市が出展していて、協力隊の募集の話も聞けたのが大きくて。その翌月、まず行ってみよう!って趣味だった自転車を抱えて旅行へ。とにかく景色が綺麗で自転車で走ると気持ちよかった🚵✨

移住して地域おこし協力隊に着任したのは翌年2015年の夏。ちょうど7年前ですね。

岡田:もう7年になりますか! 早いですね…!

最近は乗れていないそうで
倉庫に眠る自転車

自らが新規就農

岡田:最初から就農を考えていたんですか?

松阪さん:いや、最初は新規就農者を増やすためにPRをしていたんだけど、なかなか難しくて。
協力隊2年目に金ケ崎の農業大学校に研修に行かせてもらって、自分でもできるかもしれないと思えたところから、新規就農を決めました。

すぐに住居と農地を探しはじめたものの、これが全然見つからない(苦笑)
住まいと農地はすぐ近くにあるのが理想だけど、そうも言っていられなくて、まずは浮田地区で農地と小屋をお借りして。今年の春やっと空き家バンクで見つけたのが今の家。こればっかりはタイミングだよね…。

水まわりは自分で直してるから時間はかかるけど、やっと住めるところまできました(笑)

岡田:えっ! 全部、自分でリノベーションですか!? スゴすぎます💦

※でもたしかにここいらの方々はタイヤ交換を自分でしたり、農機具も修理しちゃったり、何でもできる方が多くて尊敬します✨

 

東和町成島地区の景色

岡田:今後の展望についてはいかがですか?

松阪さん:元々は茄子をメインに考えてたんだけど、今はその時々に合わせてかなと思ってます。産直あおぞら(東和)以外の産直にも出していきたいし、イベント出店もゆくゆくかな。ものづくりも好きだから胡桃皮細工なんかもしたいし。農業は半栽培(※1)のイメージで、いくつかの生業を組み合わせていけたら。リスクヘッジにもなるしね。

今の家の近くにも畑を借りられたらと思ってるし、山の管理なんかも考えています。ここからですね。

 

岡田:最後に、移住を考えている方、新規就農を考えている方へメッセージをお願いします!

松阪さん:(何をするにしても)自分がやれる範囲の7割くらいからはじめること、こだわりすぎないこと(臨機応変さや妥協も必要)、草刈りをしっかりすること、かな!

草刈りをしっかりすると地域の人に信用してもらえるから(笑)

小通川

 


 

移住して8年目となり、すっかり花巻・東和に馴染んでいる様子の松阪さん。ゆっくりと、でも確実に、ご自身の目指す暮らしに向かっています。

ぜひ産直で松阪さんの野菜をチェックしてみてくださいね!

 

思いを同じくするパートナーも募集中とのことです!笑

松阪さんに連絡とりたい場合は、お気軽にイージューまで😊

 

※1 放置的な栽培、野生植物の移植、野生植物への手入れ、いわゆる里山植物などを表す概念のこと。品種改良によってつくられた栽培植物の計画的な栽培(農耕)と、完全な野生植物の採集の中間領域を占める活動全般を指す(Wikipediaより)

 

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