【移住の先輩】 菅原 智恵子さん

2023年1月14日 公開

今回は、花巻市東和町にお住まいでUターンされて6年目となる、菅原さんにお話をお聞きしました。


 

東和町出身の菅原さんですが、高校から盛岡へ通っていたといいます。その後、盛岡の専門学校で“理学療法士”を取得し、雫石町で勤めはじめます。

*理学療法士(PT)とは…リハビリの専門職。ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援します。
ーー日本理学療法士協会より


旦那さんとは仕事の研修で知り合ったそうで、最初から遠距離だったというので驚きです。結婚を機に、神奈川県横須賀市へ移りますが、ゆくゆくは岩手に戻りたいと伝えていました。

そのうちに妊娠がわかり、花巻市の産院での出産手続きと引っ越し準備を進めていきます。2017年、出産のタイミングに合わせてUターン。いうなれば“里帰り出産Uターン”でしょうか…!

 

軍港の街、横須賀

横須賀といえば、米軍基地(ベース)のある街。
観光地としても有名ですが、数万人のアメリカ人が暮らし、いたるところでドルが使えるといいます。

横須賀で過ごした3年間については「まさに異文化!」と、とても刺激的で楽しかったと話す菅原さん。Uターンとはいえ、戸惑いやギャップはなかったのでしょうか。

「最初はありましたね…こんなにのんびりしてていいのかなって(笑)
 でも今はそんなところがいいなぁと思っています」

 

子育ては東和で

ゆくゆくは岩手に…と考えていたとのこと。
一番の理由をお聞きしました。

「やっぱり子育ては東和でしたくて! 子どもには自然いっぱいのところでいい空気を吸って育ってほしいと思っていました」

これは自分自身も同じ思いがありましたし、こっそり教えてくださった「横須賀は季節があまり感じられなくて…」という言葉にも、とても共感するところがあります。

菅原さんは一人っ子。出産を控えていたこともあり、自然な流れで実家に入ったようです。
同居しはじめこそケンカになったり、ご両親の老いを受け入れられない気持ちもありましたが、下のお子さんも生まれた今、とても助けられていると話してくださいました。

お家近くの風景

「こっち(東和)の人は皆さん本当に優しいですよね。物腰が柔らかいというか。ご近所さんたちも私が小さい時からお世話になっていて、戻ってきたことを喜んでくれましたし、うちの子たちもすごく可愛がってくれます」

 

ちなみに、横須賀出身の旦那さんは寒さにものすごく弱く、秋頃からダウンを着始めるそうです(笑)

 

 

もっと、あんこ炊きを

あんこ炊きワークショップの様子

実は、2018年に市で開催した「私たちの月3万円ビジネス」通称3ビズの講座がきっかけで『あんころ』としても活動されています。最近ではイベントでどら焼きを販売したり、あんこ炊きのワークショップなども。

「もともと和菓子が好きで。あんこは和菓子の基礎でもあって、あんこを家で炊くのがもっと普通になったらいいなって」

昨年からご実家の畑で白小豆の栽培にもチャレンジしているそうです。自分で収穫した小豆であんこが炊けたら、地域のおばあちゃんたちの力もお借りしながら収量を増やしたり地域に雇用を生めたら、と少し先の夢も教えてくださいました。

*あんころ|Instagram
https://www.instagram.com/ankorotarou/

 

 

おわりに

実は、菅原さんとは前述した3ビズで出会っていて!
ここからは智恵さんとお呼びしたいと思います~

智恵さんとお話ししていると、すごく東和の方っぽいと感じる瞬間があります。個人的な感覚なのですが誤解をおそれずに表現すると、“思慮深い”というところ。よくよく話すとオープンマインドな方なのですが、最初はわかりにくいところも…。

智恵さんの言葉にも「東和の人は優しい」とありましたが、やはり“土地柄”のようなものはあると思います。移住の皆さん、地元の方とは(諦めずに)ゆっくりじっくり話してみてくださいね。


今回、ご自宅にお伺いしましたが、お父さまが林業のお仕事をされていたそうで裏はすぐ山! ハウスに薪ストーブが入っていてお父さまのお部屋のようになっているそう✨

寒くて空気の澄んだ中、薪割りの音が響く、素敵な時間でした。

智恵さん、本当にありがとうございました!!

 

 

取材・撮影:OKD Works

お家近くの風景

 

 

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